白馬岳

 

登山日

2023/05/20~2023/05/21

 

レポ

7:30頃猿倉荘からスタートです。駐車場はこの時点でまだ余裕がありました。猿倉荘には売店等はありません。トイレはあるので安心です。

登山口から登り始め最初は樹林帯の中を歩きますがすぐに林道に抜けます。林道を歩いていくと鑓温泉ルートと大雪渓ルートの分岐があります。今回は大雪渓経由で白馬岳ですので右に向かいます。林道は平坦な道が続き白馬の山並みと新緑の景色がとても美しく気持ちよく歩けます。途中川の上を雪渓が覆っているところを渡ったりします。足跡は雪の上に残っていましたがなんとなく怖かったので水の上を渡渉しました。

しばらく平坦な道を歩くと少し道が険しくなってきますがその道も長くなく突如雪渓が出現します。ここから1,200m程ひたすらの雪渓歩きです。日差しの反射が強く日焼け止めとサングラスは必須です。最初は傾斜が緩いですが徐々にキツくなって行きます。アイゼンは前爪が使えた方が楽だと思います。ピッケルはなくてもいけますがあった方が楽だと思いますし滑落への保険にもなります。事前情報で落石が多いと聞きましたが本当に多いです。落ちている岩も多かったですがこの日もちょくちょく周りからガラガラと岩の崩れてくる光景が見えました。ヘルメット必須です。頂上宿舎が見えてこれば稜線はもうすぐです。

稜線に出ると一気に展望がひらけます。左手に白馬三山と立山、正面に旭岳、右手に白馬山荘が見えます。白馬山荘まではもう雪はないのでここまできたらついたも同然です。

山荘から白馬山頂はすぐそこです。荷物をデポれば15分くらいで着くかと思います。

雪もないので楽々です。この日は1日雲海が立ち込めておりとてもきれいでした。

白馬山荘から白馬三山側に向かい右側には旭岳が間近に見えます。波線ルートになっているのですがとりあえず行ってみることにしました。この時もそうでしたが雪がある時は真っ直ぐ山の方へ向かっていけばいいような感じでした。途中からは足場の緩いガレ場になっていて確かにだいぶ歩きづらい感じがしましたが、そこまで大変には感じませんでした。後で調べてみたのですが夏場は規制線が貼られていたり、西側に回るように言われたりとちょっと事情が違うようです。ちなみに旭岳から見る清水岳稜線の景色は最高です。

 

白馬山荘のご飯はハンバーグカレーです。ハンバーグめちゃうまでした。

夕刻になると白馬岳の周囲がきれいに照らされます。

星はとてもきれいでした。

2日目は3:30の出発です。白馬三山経由で下山します。杓子岳への稜線にはやや残雪がありました。アイゼン無しで通過してしまいましたが雪が締まってましたし坂の下は崖になっていて危険でしたのでアイゼンをつけてもよかったかもしれません。杓子岳からは白馬岳の稜線が見えます。

 

杓子岳を抜けると次は白馬槍ヶ岳に向かいます。この稜線は雪はありませんがやや登り返市が大変です。この日厳しかったのは風です。気温も低く爆風のせいで体温がどんどん奪われて行きました。山頂の景色は非常にきれいでしたが長くとどまるのは厳しくすぐに退散を決めました。帰りは鑓温泉経由で帰ります。

白馬鑓から槍温泉まではひたすら雪渓を降ります。見渡す限りの雪原を下っていく道は圧倒的な爽快感です。温泉に近づくにつれ傾斜のきつい部分が出てきます。ここはアイゼンに加え滑落に備えてピッケルがあった方がいいかと思いました。

温泉から先は道迷いに注意です。猿倉荘から上がってきた人たちは道がわかっているようでしたが、白馬鑓から降りてきた私にとっては非常に迷いやすかったです。バックカントリー組がつけたであろう跡を辿っていくと大体が谷の底に向かってしまいますが歩きの正解ルートは基本的にトラバースになります。この日も2回ほど道を間違えて登り返すことになりましたが非常に体力を奪われました。初めて行くなら地図と睨めっこ必須です。

全体を通して天気が良く非常に気持ちよかったです。ただ鑓温泉ルートは思いのほか道に迷いやすく、迷わなくても登り返しがありかなり大変な印象でした。延々と続くトラバースはかなり気力を持ってかれたように思います。それでも白馬の稜線は美しかったのでやはりいい山なのだと思います。