甲斐駒ヶ岳

 

登山日

2023/03/04~2023/03/05

 

レポ

尾白川渓谷駐車場に車を停めました。

駐車場はそこそこの広さで十分余裕がありました。(6:30頃)

この時期だとそもそも登山人数が少ない気がするので夏場はもっと混んでるかもしれませんね。駐車場から竹宇駒ヶ岳神社まで数分舗装路を歩きます。

神社の左側から吊り橋を渡ると本格的な登山道です。

序盤からそこそこの傾斜があります。

駐車場でガイドツアーの声が聞こえてきたのですがこの日は登山道の状態はかなり悪かったみたいです。雨の後で登山道が川のような状態になったあとそこが凍ってるとのこと。

 

聞いた通り最初は写真のような残雪道が続きましたが途中から氷の上を歩くようになります。黒戸尾根の前半は切り通しのように登山道が窪んだ地形が多く水が溜まりやすいように思いますがそのせいか雨水が集まりやすいのでしょう、登山道がそのまま川が凍ったようになってました。あと土に見える場所でも土がそのまま凍っておりとても滑りやすいので注意が必要でした。

この日は序盤からアイゼン着用しましたがアイゼンもなかなか刺さらないくらいカチカチのすべすべ・・。

刃渡りから刀利天狗はそこまで怖いところはありません。

そこは雪が少ないせいもあるかも?

その後一度下り道で標高を下げると今度は急登の連続。

鎖と梯子が延々と続きます。雪で階段が埋まっているのでアイゼンをキックして前爪かけないと危ない感じがします。

急登が続きます。結構続きますがこれが楽しい。

ここを超えれば本日の宿、七丈小屋です。(12:30頃)

小屋で昼食を食べます。軽食はカップ麺のみ販売、

飲み物はホットココアやホットジンジャーなどがあります。

とてもありがたい。

ただ、この後の行動を鑑み昼飯はここでは食べてません。

休憩して13:30ころ。体力的には割とヘトヘトでしたが天気が良さそうだったので山頂へ向かいます。この時間からだと山頂までは雪壁に張り付いて登るルンゼがあり雪が緩いと難しい可能性がありますが様子をみつつとりあえず行ってみます。

 

冬、小屋の先は雪道の直登です。

夏場はやや右回りにトラヴァースしますがそちらはハズレ。2月にそちらに向かってしまった人がいて滑落事故で亡くなられたとか。

雪道は深めで直登はなかなかにこたえます・・。数メートル登って休むを繰り返します。この日はトレースがありましたがラッセルが必要な日は大変そうです。

8合目を超えると勾配はそこまで大変ではなくなりますが冬場は道間違いに注意が必要そうです。

稜線を進んだ先に岩場がありますが右に巻かなければいけません。ここはトレースがないとかなり危うそうです。ここを超えるとルンゼです。アイゼンの前爪とピックをしっかりとさしながら登ります。雪が緩いかと思いましたが意外としっかりしていたのでそのまま登ります。ルンゼを登ると有名な2本の剣です。

ここまできたらあとは山頂まで難しいところはありません。

とはいえ傾斜はあるので足を滑らせるとただではすみません。注意して進みます。

そして山頂。

かなりヘトヘトな状態からですが小屋から山頂まで大体2時間ほど。

時間としては15:30ころでした。

小屋の夕飯が17:00なのでそれまでに戻ります。

 

2日目です。

 

4:30ころ。天気が良さそうなので再び山頂に向かいます。

核心となるルンゼも昨日と違い雪が締まっています。

安定している反面ピックとアイゼンが刺さりにくくなっています。

集中を切らさず登ります。

 

半日ぶりの山頂です。

朝日を浴びた南アルプスと雲海がとてもきれいです。

 

写真を撮って下山します。

帰りもルンゼは注意して降ります。ここで落ちたらまず助からないでしょう・・。

まずは小屋まで。小屋ではもう飲み物の販売が始まっていたのでホットココアをいただきました。

 

下山も長い道のりです。凍った道は下の方がよく滑ります。

黒戸尾根は3大急登なんて言われていますが個人的には傾斜より距離の方がしんどい感じです。平坦な場所が少なく、ずっとそれなりの傾斜を登るか降るか、それを5時間となるので・・。

 

駐車場に着いたのは13:00ころ。お疲れ様でした。

登りごたえ抜群。景色も抜群。

登山道には石仏が並び、修験の雰囲気を味わえます。

強者はここを日帰りで登るそうです。

 

いつか機会があれば日帰りで行く日が来るかもしれません。